白い花が揺れる頃

2017.05.14 Sunday 12:14
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    僕は野の道をひとりで歩いてる。

    トボトボとひとりで歩いてる。

    柔らかな日差しが木々の間から注がれていて、春の若葉が潮風にそよそよと揺れている。

    今日も僕は、何かを探しているんだ。

    何を探すの…。

    いるはずもない何かを…。

    逢えるはずもない君を…。

    潮風が野の道をかけて行く。

    潮風の中に君の香りを感じた気がして僕は立ち止まって振り返る。

    そよぐ景色

    君じゃないんだね

    白い花が揺れる頃

    白いブラウスが揺れている

    君が潮風にまざってる



    潮風の中に君の声を聴いた気がして僕は両方の手をあてて耳を澄ましたんだ。

    そよぐ景色

    君じゃないんだね

    白い花が揺れる頃

    白いスカーフがそよいでいる

    君が潮風にまざってる



    潮風の中に君の涙を頬に感じたから僕は来た道を戻って探したんだ。

    そよぐ景色

    君じゃないんだね

    白い花が揺れる頃

    君の白い指先が風に触れている

    君が潮風にまざってる

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